猛優怪優。
こんばんは。
今日までお仕事でした。
やっと週末が終わった感じです。
私が楽しみにしている方のSNSに、
今月の猿之助さんのことがありました。
おもだか屋型の忠信を初めて観たという人が多かったのでは?と。
何故なら、猿之助さんは明治座、演舞場等で演じてきたけど、
歌舞伎座では初めてですし、演じるのも久しぶりです。
歌舞伎座で言うと、先代がラストに演じたのは平成12年だとか。
その後、右近さんが歌舞伎座で上演しているそうです。
歌舞伎座ではその時以来。
なので、今月の猿之助さんの演技に対する驚きが、
素直にお芝居の感想に出てきている、とありました。
そうでしょ、そうでしょ(笑)と嬉しいです。
猿之助さんの狐忠信を観たら、驚かずにはいられない。
私たちにはいつもの猿之助さんに想えても、
東京で歌舞伎座中心に楽しんでいらっしゃる皆様は新鮮です。
亀治郎時代に観た少しやんちゃなところが消えて、
たっぷりした深味のある、猿之助さんの狐忠信になっていました。
三部のラストは出ずっぱりのケレン尽くしで、
一部から出演しているので大変かと思いきや、
先代は、昼夜を通して知盛・権太・忠信を演じ、
「四の切」のあと「花矢倉」の大立ち回りをこなしていたとか。
先代の時代を知っている方々は当代を、
まだまだ。。と思って懐かしくご覧になっているのでしょうか。
先代猿之助が’猛優’と言われるわけです。
当代猿之助さんもいずれは歌舞伎座でひと月を
こうして演じる時が来たら嬉しいけど怖い。
猛優という言葉まで継いでしまうような。。心配(笑)
その’猛優’に対して、息子の香川照之さんは’怪優’と言われています。
これは実力派俳優だからこそ言われる言葉。
どんな役でもこなし、相手がどんな方でも変化できる方のように思います。
普段の鍛錬が苦ではないとおっしゃるのがわかる。
何だか、もう現代劇では納まりきらないではないかと感じます(笑)
歌舞伎での中車の顔を観てからそう思うようになりました。
海老蔵さん、玉三郎さん、猿之助さんとがっぷり組んだお芝居が忘れられません。
25日間、どんどん中車さんが進化していく姿に感動でした。
テレビでは他の役者さんを引っ張っていく立場ですが、
上記の三人との共演は中車さんが引き上げられていたように思うからです。
三人三様に中車さんを立てていました。
三人を相手に食らいついていくような中車さんが好きでした。
やはり怪優。
私は来月の猿之助さんとの共演が楽しみでなりません。
怪。。で思うのですが、
歌舞伎にはお客さんも怪人が多いです。
観始めの頃、お隣の知らない方と話していた時、
何回目ですか?と無粋にも聞いたら、
初日以来毎日来てると言われて椅子から落ちそうになった(笑)
すでに中日近くでした。
劇場で猿之助さんの公演でお会いする知人が何人かいます。
2日に一回劇場にいる人、週に4~5日劇場にいる人。。
私からすると怪人です。
でも私はその方たちが大好きです。
皆、ご自分から何回来てるとおっしゃらない。
いつもお見かけするので、これも私から聞いたこと。
猿之助愛の表現の仕方は人それぞれです。
その方たちの表現方法なのです。
きっと毎日いらしてる方もいらっしゃるでしょう。
それだけのお金と時間を費やすことは大変なことです。
お席の良し悪しや、愚痴や文句も言いません。
猿之助さんを応援したいという一心です。
劇場の知人は皆、粋なのです。
私はできる限りで劇場に行けているので幸せです。
そして、こうして発信していくことが好き。
応援の仕方は人それぞれ。
別の友人は東京にいながら、
家の都合で歌舞伎座に一度も行けません。
でも文句も言わず、猿之助さんの舞台の盛況を願っています。
次回行ける時を楽しみにして。
それも素敵だと思う。
私は江戸っ子なので、無粋なことは嫌いです。
でも怪人たちにはついつい野暮な質問をしてしまう(笑)
見習って女伊達を目指します!
もしかしたら、ある意味私も怪人かもしれませんが。。。。
aya。
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