「四ノ切」初演 舞台写真展
こんばんは。
やっとエスパス・ビブリオに行ってきました!
猿之助さんの写真展です。
「市川亀治郎「四ノ切」初演 舞台写真展」
今月歌舞伎座で上演中の「義経千本桜」
その四段目、川連法眼館の場を通称「四ノ切」と言います。
おもだか屋のお家芸です。
2010年、亀治郎時代に自主公演「亀治郎の会」で初演した時の写真展です。
昨晩、歌舞伎座で三部を観てきたばかりです。
その余韻に包まれたまま観ることができて嬉しかったです。
2010年当時の記憶が甦ってきました。
写真を見て、国立大劇場の空気を想いました。
私は2008年の「亀治郎の会」で歌舞伎に出合いました。
この会は私にとっても特別な会です。
軽い気持ちで観に行ったのですが、
亀治郎さんを見て、舞台上にあるもの全てに生命を感じました。
役者さんだけでなく、物や音にいたるまで。
そして、亀治郎さんから、脈々と繋がっている’血’を感じました。
当時、少し悩んでいた心が晴れ、
私もこんなふうに生きてみたい、と強く想いました。
生きた心を持ち、生きた言葉を話し、生き生きした表情になりたい。
内面から輝く人になりたい。
カーテンコールはスタンディングで、
拍手が押し寄せる波のように激しくて、鳥肌が立ちました。
その存在にただただ圧倒されました。
そこから私の歌舞伎観劇人生が始まりました。
翌月の亀治郎さんは、昼は歌舞伎座、夜は新橋演舞場の掛け持ち。
私も行ったり来たり(笑)
今考えると恐ろしいもので、
仕事場にいるより、劇場にいる方が多かったです。
その翌月は浅草で平成中村座の二か月公演。
あんなにチケット代が高いのに苦にならず通う(笑)
勘三郎さんの虜にもなりました。
亀治郎さんが好きでしたが、いろんな役者さんも観てみたいと思い、
毎月行われている歌舞伎公演はほぼ全て観ました。
亀治郎さんに完全に心奪われたのは、
2009年新橋演舞場の「鬼揃紅葉狩」でした。
その頃はまだ三代目猿之助のもとを離れていた亀治郎さん。
亀治郎さんの舞台で、私が東京で初めて出合った「猿之助演出」の文字。
’とうとうきた!’と興奮しました。
今までよりもエキサイティングで、生き生きした姿に、
完全にノックアウトされました。
紅葉狩を観て、亀治郎さんが伯父の猿之助さんの側で
過ごした日々に初めて想いを馳せました。
この人のいる場所はここなのだ。。と。
そして翌年の「四の切」初演です。
幸運にも初日を拝見し、1回目に立ち会うことができました。
会場の空気がお祝いムードでいっぱいでした。
自然発祥した手拍子。
あれは、あの会ならではでした。
今日、写真展を見ながらそうしたことがスーっと浮かんできました。
初演時のドキュメンタリー「KABUKU」が展示場内で上演されています。
あ、これは猿之助さんのHPで販売もしています。
私は持っていないので、コーヒーを飲みながら2回見た(笑)
以前もイベントで見ていますが新鮮でした。
初演時は、初役とは思えない、と思いましたが、
300回を超えた今を考えると随分余裕がなかったのだなぁとわかります。
猿之助さんも普通の人なんだ。。とある意味ホッとする(笑)
お顔も全然違う。
猿之助になってからお役の顔が随分変わりましたね。
そして、昨日感じた笑顔。
笑顔も全然違う。
私が言うのはおこがましいけど、
猿之助さんは人としても成長し続けているのだと感動してしまう。
藤山直美さんが言っていた「役者の成長が止まることは人間の成長が止まること」
私も負けたくない(笑)
猿之助さんを観てきた間、私も成長したと思いたい(笑)
昨日、三部の会場の雰囲気が尋常ではなかったので驚きました。
期待感と集中力。
お客の'気’とエネルギーが大きな風になって舞台に向かっていました。
私は背中が重かった。
猿之助さんはすごい人になってしまいました。
四の切初回から今日まで。
猿之助になって歌舞伎座で観ることができるなんて想像してませんでした。
写真たちに胸がキュンとする。
この先もまだまだ観続けたい。
歌舞伎が新しいとか古いとか、
難しいとか解りやすいとか、
猿之助さんを見たらそんなこと全く関係なくなる。
ワクワクして楽しくて、
毎日がとてもエキサイティングになります。
猿之助さんのおかげ。
写真展、楽しかったです。
有難うございました。
26日まで、御茶ノ水「エスパス・ビブリオ」で開催。
12:00~19:00(日曜は18:00まで)月・土曜休館
入場無料です。
叶う方は是非♪
aya。
2コメント
2016.06.22 15:31
2016.06.22 15:07