阿弖流為@シネマ歌舞伎

どうしてこんなにいい男なんだぁ。。

染五郎さん勘九郎さん七之助さんに最大感動してきました。


シネマ歌舞伎「歌舞伎NEXT 阿弖流為」


昨年7月に新橋演舞場で上演された舞台が映画になりました。

午前中からの初回は大勢のお客さんが入っていました。

シネマ歌舞伎を多数観てきましたが、一番の客入りでした。


実際に観に行った時のことが甦りました。

一度は行こうと思っていたら、

まさかのリピート&リピート(笑)


新感線のお芝居を歌舞伎役者さんだけで観たいと思っていました。

けど、こんなに心つかまれるとは思っていませんでした。

願わくば、猿之助さんもここにいると最高なのですが(笑)

それは置いておきまして。


シネマ歌舞伎は実際の舞台と違った感覚で楽しめました。

人物のアップが多いので、人に集中できました。

こんな表情していたのね、とか

こんな言葉を言っていたのね、など。

舞台とは違う角度で、ドラマティック。


化粧や衣装がそれぞれのキャラクターにマッチして、

蝦夷と大和がより異国感がありました。

いまさらの発見です。


とにかく三人がめちゃめちゃカッコいい!

わかっていたけど(笑)


それぞれの色気が画面いっぱいに広がって、

なんていい男たちなのだ。。と感動しきり。


染五郎さんの、北の大地を想わせる哀愁をおびたカリスマ性、

勘九郎さんの、優しさを強さに変えられる熱い心意気、

七之助さんの、大自然を感じる強い覇気。


三人の孤独に強烈に心を掴まれる。


観劇した時と同じところで泣きました。

立烏帽子のラストシーン。

七之助さんがどんどん神がかっていき、

まるで本物のアラハバキなのではないかという迫力、

そして恋心のような切なさ。


神というより、

大自然の叫びのように聞こえてたまらなくなりました。


私たちは大自然に命をいただき、生かされています。

そのことを忘れてしまっている人間への叫びのよう。

無視しないで。。と。

七之助さんの地の底から聞こえてくるような声、

表情に息が苦しくなるほどでした。


そして、ラストの染五郎さんと勘九郎さんの対決。

勘九郎さんが花道からやってきたところから泣ける(笑)


自分のためだけに、

人として、男として戦う姿が美しかったです。

泣いた泣いた(笑)


染五郎さん勘九郎さんのこれでもかの殺陣は、

実際の舞台同様の迫力でした。



新感線の舞台を映画にしたゲキ×シネを何度か観ています。

今回拝見して違いが本当に面白い。


歌舞伎役者はどんな音楽、音にものっているのが良く分かります。

間、セリフ、表情、歩き出しや殺陣などの動きすべて。

お客として普段何気なく感じていることが、

シネマになると際立って見えるような気がします。


ゲキ×シネに出演する現代劇の役者さんには、

私にはこれが足りないのです。

五感全部が歌舞伎使用になってる(笑)


それに身体能力は歌舞伎役者が絶対的にすごい。

染五郎さんと勘九郎さん七之助さんのあの体勢(笑)

刀も生きているような立ち廻りにワクワクします。



染五郎さんも猿翁さんの影響を受けて作品作りをなさっています。

歌舞伎NEXTもスーパー歌舞伎Ⅱも、

道は違えど根っこは同じ。


染五郎さん猿之助さんの感覚を持って体現し、道が続いていく。

私は楽しみでなりません。


阿弖流為はシネマも感動しました。

歌舞伎の底力を感じます。

また’生’で観たくなりました。


今、歌舞伎の本興行では決して見ることのない三人を皆様も是非。

シネマ歌舞伎は上演期間が短いのでお早目に。


東劇の入口には、染五郎さん、いのうえさん、中島さんの

サイン入りポスターがあります。

記念撮影してきました。


もう一回行きたいくらい(笑)


それに。。

今日は海老蔵さんのblogに猿之助さんが登場してさらにHappy。


有難うございました。



aya。

aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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